タイトルが気に入り、まず原作を読んでから鑑賞に臨む。
タイトル通り、ひたすら「青い」作品で、これをどう映画として落とし込むのかは興味があった。
割とそのまんまだった。
映画ならではの解釈とか、撮り方とかは少なく、ほぼ原作通り。
原作に続編があるわけでもなく、結末を変えるぐらいのアレンジがあってもいい気もしたけれど。
原作で拘っていた描写が、セリフとはいえ杜撰に扱われていた気がしたのが残念。
人と対立を避けて生きてきた主人公と、芯が強すぎて周りから浮いてしまったヒロイン。
二人で秘密結社的なサークルを立ち上げる。
世界平和の為に、自分らしい自分に変わる為の集まり。
二人が楽しく過ごすための集まりが、やがて大きくなり…大きくなりすぎて、主人公の居場所がなくなって…。
原作読了時には、何もかも青臭い、大人なら誰もが通ってきたような苦い思い出が沸き上がったけれど、映画の方は彼らの状況を把握するのが精いっぱいで、そこまでの「青さ」を共感しえなかった印象。
映画で下味をつけて、原作を読んでみる順番も面白いかもしれない。