通常版をもう一度観ようかと思ったが、せっかくならと、ディレクターズカット版を観た。
追加された23分はどのシーンか？というよりも、自分の感じ方にどんな変化があるか？という点に重きを置いて、純粋に再鑑賞を楽しむことにした。
結果、ディレクターズカット版による変化は無かった。変化がないなら削ぎ落とした方がいい。次にまた観るのは通常版だと思う。通常版のバランスの方が好き。
大学院生4人の人間性や、ここに来る経緯と計画性、そしてダニーとクリスチャンの関係について、補足的、補完的な意味合いがあり、初めて観た時の自分の解釈に間違いはなかったと確認できた。なら、私は説明が無いのが好みなので、無くていいかな。
あと、通常版にはなかった儀式があり、あれはあれで、バリエーションの多さが垣間見れたことと、ダニーの偶然のコラボが興味深かったものの、全体感を変えるほどのエピソードではないので、有っても無くてもいいと思う。有っても無くてもいいのなら無くていいかな。
それより、再鑑賞によって、印象が変わったのはアッテストゥパン。初見はその衝撃ばかりに目がいってしまったが、式典の進行方法を含め、厳かな儀式として全く違う印象を持った。
あと、巡礼者は、自分が好意を寄せる人物をクィーン候補として連れて帰り、結果的にそれが叶った者は、何らかの形で結ばれる権利を与えられ、叶わなかった者は最後に志願するのが、この村の掟、もしくは、美学とされているのかもしれない、と思った。
