せ

Swallow/スワロウのせのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.8
雰囲気おしゃれ痛い痛い映画。
「異食症」というあまり馴染みのない病を取り扱っており、絵面的にも痛さ的にもそこのインパクトが強い。
しかしそれはあくまで結果でしかなく、過程は多くの女性が共感するであろうものなので、ある意味話は普通だったかもしれない。
少し前に「ロー対ウェイド事件」の色々があり、まぁタイムリーな話題なのかな、と感じる要素が多かった。

今作一番の特徴は痛苦の表現があまりにも上手い事だろう。
描写も様々で、先にあげた「異食症」もその一部でしかない。
おかげで心の中でずーっとウワァァァァって叫び続けるハメになった。
静かで整然としているシーンが多いからか、余計に叫びたくなる不思議。

そしてこの映画には全人類を結婚は人生の墓場!と感じさせるパワーがある。多分。
主人公に対し、夫とその家族がこぞって追い詰める事ばかりしてくるのだが、悪意なく無意識でやっていそうな物も多いのが何とも気持ち悪い。オェェ。
最後の夫の態度も観客からはドクズ極まってるようにしか見えないのだが、本人は当たり前の事をしてるだけと思っているのだろうな。オップオプオ,,,オロロロロロロロロロ。

最近とみに思う事だが、人はある程度の年齢までに得られなかった感受性は一生身につかないんじゃないだろうか。
所詮結婚相手もその家族も所詮他人なんだ。
コイツとはダメだ!上手くいかねェーッ!となったら無理せずバンバン別れてこうぜ人類。
せ