大金持ちだからといって幸せとは限らないって典型のお話だけど、何だかな〜。
そんなに寂しかったなら、退屈で仕方なったなら、自分から外に出て働くとか好きな事すれば良いのにって思ってしまう。
少なくともお金は腐るほどありそうだし、実際問題、世の中の相当なことはお金で解決出来る。無い人に比べれば格段に取れる選択肢は多いはず。
それが出来ないのは自身の問題であって、きっとそういう人はお金が無くたって同じ行動になってしまうのだろうな。
この作品の主人公はそんな境遇に置かれて(ってか半ば自分で望んだ結果だろうと思うんだけど)徐々に情緒不安定になり、おかしな物を口にする様になる。異食症とか言ってたけど、ちょっと私には理解出来ない。
それが発覚して以降の主人公の言動も併せて全く理解できず、よって感情移入もできず、むしろイライラしてしまう。
んで、極め付けはその行動心理が、自身の出自に由来するってのもまた何だかな〜って感じで。そんなにも自己肯定して欲しかったんかなぁ。
まぁ世の中、色々な人がいるから、中にはこんな人もいるのかもね。
自分にはしっくりこない作品でした。最初からこういう物語だと知ってたら観なかったかな。
画的にはいかにもフランス映画的で上品で綺麗なシーンが多いんですけどね。
