ラム

Swallow/スワロウのラムのネタバレレビュー・内容・結末

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

他人から幸せと羨まれる暮らしをしていても
お金には何不自由無く
煌びやかな日々を暮らせていたとしても
自分の心が満たされていなかったら。

自分が必要とされていない孤独の中
自分という個を認めて貰えない中

それでも幸せだと思い込もうとして
偽りの日々を暮らしていたとしたら。

いつかその綻びは心や体に影響する。

主人公は自らの出生を否定していて
自己肯定感もかなり低い。

そんな状況であの結婚にはかなり無理があったと思う。
過去を全て隠して偽りの自分だとしても、幸せになることを夢見て背伸びしちゃったのかな。
お互いの育った生活水準も違いすぎだし、愛の深さや考え方や価値観も真逆ほど違いそう。

義母に言われた通り、啓発本を読み、髪を伸ばし続ける彼女が愛おしかった。

もう、自分を消してまで頑張りすぎなくていいよ。

一度は身ごもった彼女。
今までの彼女よりも一回り強くなれたはず。
最後のトイレのシーンは、女性が社会で強く生きていくことを象徴しているのかなと思った。

内容もすごく重くて考えさせられました。
ラム

ラム