しまくん

Swallow/スワロウのしまくんのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.0
主人公ハンターの気持ちが凄くわかります。自身、結婚を考える人の家に初めて行った時のこと、相手の父親と一言も言葉を交わすことなく、結果、料理を振舞ってもらうことになるが、その料理が出来るまで、ずっと向かい合って座っていた時を思い出した。食事をしてる最中も、何を話して良いのか、訊かれたことに答えようとするも、父親が話しを変える。母親もお茶のおかわりは?ときくも、大丈夫ですと答えると、お茶如きで遠慮されてもこっちが困ると言う。結婚は、2人だけではない、家族=親兄弟もセット。親戚=枝分かれが多ければ尚、大変。ハンターのように、夫の親が全てを牛耳るような、こんな家族は…『普通』では大変。
同じ価値観の人と一緒になる。それまで違う環境で、育ってきた二人だから…。

ハンターも、氷で止まれれば良かったけど。知り合いの妊婦さんが、水分を摂るより、ひたすら氷を食べていたという方がいました。氷を口に含みガリガリボリボリといった感じで。
ハンターが一生懸命作った料理も、ケータイ片手に食べられては?話す=会話が出来ないとつまらない食事です。美味しいものを美味しい、妻がとても幸せというも夫は無言で意識はケータイか、幸せで当然、金かけてるのだから…お前は家に居て、何不自由なく、ずっと好き放題させてるだろう?なのか。こういう些細なことが積み重なり、取り返しのつかない状態へ追い込まれる。
夫は一見、優しそうに話しかけるが、ハンターには響かない。捨て台詞に俺の子供を返せ!と。ハンターを愛していない言葉。もし、子供を産んでいたら…ハンターは病院送りかゴミのように捨てられてたのかも。
どういう形であれ、最後、自分の父にあったハンターが、自分は恥ずべき存在か?と問う。それは違う。だが父自身がした行為は恥ずかしいことだと。

この環境を変えることができたら、ハンター自身も元に戻すことが必ずできる。健康でいること。

子供はどうしたのだろうか?

ハンター役の女優さんが仲里依紗さんに凄く似ていて、それも気になり、最後まで見入りました笑
しまくん

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