リンチェ

Swallow/スワロウのリンチェのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.7
『swallow/スワロウ』を観ました❗️
金持ちと結婚したハンターは、裕福ながらもどこか満たされない生活を送っていた。妊娠が発覚した後も義家族は喜んだが、ハンターに心からの笑顔はなかった。
そんなある日、ハンターは突然「ガラスのビー玉を飲みたい」という衝動にかられ、そのまま飲んでしまう‼️
そしてハンターの「飲み込みたい」という欲望は、ますますエスカレートしていく…的な話でした。

様々なストレスから「異食症」になってしまった女性の話でした。
とある理由で自己肯定感に乏しく、自己表現する方法すら知らなかったハンターは、「異食」という行為で自分を表現します(ミュンヒハウゼン症候群❓)。
当然義家族は怒り心頭ですが、そもそもハンターのストレスの原因の一つは、「義家族がハンターにちゃんと向き合わなかった」事。表面上はハンターを気にかけてはいたものの、真の意味で「家族」とは歓迎していませんでした。異食行為は、そんな義家族へのアンチテーゼだったようにも思えました。

そして、ハンターの人格をネガティブに形成した「とある理由」との因縁を断つ為、ハンターは自分と真正面から向き合い、最終的に重大な決断をしました。これは正直私にはきつかったですが、通過儀礼としては必要不可欠だったんだろうと思います。
『何者でもなかった女性が、アイデンティティを確立する』そんな話だったように見受けられました。

私はこういった視点で作品を観賞しましたが、観る人によって意見が別れる映画かもしれません。心に残る映画でした。
あ、ハンターは食べたビー玉が💩と一緒に出てきたら、洗って保管するからね😊❗️ふ
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