本来、食べ物として存在しない物、旦那の欲望、旦那の両親の欲望、自分の欲望……飲み込んで、飲み込んで、吐き出して、また飲み込んで。
要所要所で流れる歌の歌詞が、ぴったりで、映像と合わせて、すごい刺さる。
とくにエンディングの歌は、この映画の彼女、そのものを表してて、めちゃすき。
「これだけは言える。私は強くなったの。」
慣れないところに飛び込んで、カーテン選んで、周りには羨ましがられて。
でも、窮屈で。彼の幸せを願って、彼の家族の欲望を叶えたくて、自分の窮屈を飲み込んで。
そんなことしてたら、「カーテンでも選んでろよ!」って。もっともっと窮屈になっちゃって。また、飲み込んで、飲み込んで。
そうして、自信がつく、ってそのきっかけの1つになったものをくれたのが、お義母さんっていうのも、またいろいろ考えちゃったな。
まるで鳥籠の中の、鳥みたいで。でも、好きな餌じゃなくて、高くて、栄養があって、いいものって飼い主が思ってる餌を与えられて。窮屈で。
そんな鳥ちゃんも、逃げて。
「連れ戻してやる!」あ、コレは飼い主のことば。
逃げたけど、元々の巣には、自分の居場所はなくて。
でも、個人的には、たどり着く先が、“お父さん”の所でよかったのかなって思った。そこで、たぶん、本当に、鳥籠から逃げれたんだと思ったかな。
オチも、鳥籠をぶっ壊してて、納得のいく、すっきりしたものだった。
心理描写が丁寧に描かれてて、主人公の人としての魅力、歌が合わさって95分ずっっっと魅入っちゃった。あっという間だった。
好きな映画🫶🏻