て

Swallow/スワロウのてのネタバレレビュー・内容・結末

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

備忘:
冒頭の屠殺子羊の眼球とビー玉の連なりが『眼球譚』のよう、排泄されて並べられた異物のオブジェ群が綺麗で美意識が狂う、終始画面が静謐と緊張感でしんとしている、最後のシーンの便器の中の異様な鮮やかさ、絵に描いたような精神科医のソファ、義母から渡された自己啓発本の言う「毎日何か新しいことをしよう」が異食症に変換される、利益も子供も「産めよ増やせよ」のパラノイアな家族の抑圧に対して口唇機械-肛門機械が逃走するアンチ・オイディプス、自我が崩壊する手前でその存在を承認してあげたのは“レイプ犯としての”父、涙目になりながら異物感を飲み込む感覚とアルコールスプレーを飲んでいた先輩を思い出した、人に勧めたくはない映画。
て