ステイサム

Swallow/スワロウのステイサムのレビュー・感想・評価

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
4.5
衝撃的だったけど好き。
『格差婚』の新婚夫婦👩‍❤️‍👨
夫は、裕福な生まれで次期社長。
妻は、レイプで産まれ自己肯定感低い。
潔癖、完ぺき主義の夫は妻を従属させていれば良く、尊重していない。

ある日妻の妊娠を知り夫と義父母は
「跡取りが出来た」と喜ぶ。
妻のする話など誰も聞いてくれない。

いつしか妻はビー玉を飲み込みたい…
という衝動に駆られ飲んでしまう。
少しの苦しみと恍惚、生きた証…。
後日トイレで排泄されたビー玉を取り出してはコレクションする。
画鋲、長い金属をも飲み込む…。
妊婦のエコー検査で金属が見つかり
『異食症』と診断され大問題になる。
ストレスから異物を食べる『自傷行為』を繰り返す妻は、義家族にきつく叱られ
妻はカウンセリングを受け、内面を
少しずつ語っていく…。

豪邸に妻監視役の男が雇われた(!)
更に自由などなく窮屈な暮らし。
耐え難い妻はコッソリ家を抜け…。

実母には出戻る事を拒絶され、
行く宛のない妻はなんと…
母をレイプした血縁上の父に会う(!)
自分は望まれない子とし深い苦悩に
真っ向から立ち向かう…。
血縁上の父は刑を終え質素に生きていたが突然訪ねてきた娘に詰め寄られ涙を流し「俺はクソ野郎だ、王様気分でやった事が恥ずかしくて堪らない」と悔やむ。
娘は父に問う「私はあなたと同じ?」
父は言う「きみは俺と違う」
父の答えを娘は噛み締める…。

《映画ラスト》
医者から中絶薬を処方されるシーン。
ショッピングモールのトイレの便器は
血まみれ。
そのままエンドロールへ…。
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私はヒロインに感情移入し、窮屈な気持ち、不安や悪感情を共有した。
言葉に言い表しにくく、言ってはいけないであろう心の声をヒロインがひとつのカタチとして吐き出してくれたと思い、たいせつに感じた作品だった。

ヒロイン役ヘイリー・ベネットさんは
本作の製作総指揮もされている。
とても美しい女優さんで今後も注目したい。
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