このレビューはネタバレを含みます
現代の生きていくことは出来るけど、
それ故に生じる
生き辛さが映像美と共に映し出されていた。
色味がよかった。
自然の美や派手な演出ではない色味としての映像美があって、見ていて素敵だなってなります。
ただそれは一見幸せに見える中で抑圧されて無機質で無色の彼女の生活との対比になってるのが良い。
あと流れが分かりやすい。
生まれたことが業、トラウマの父と向き合うところも良かった。
たぶん見る人によるけど、
自分がレイプによって産まれた子供
富豪の家で自分は次期社長の妻としか見られない
この二つは辛いんだけど、
たけど辛い中ではまだ少しマシというか
自分が何かしてしまったわけでもないし衣食住や待遇の良さという喜びがあるからこそ生じる欲求の中では最低限マシの辛さ。
そのレベルの辛さだからこそ耐えれてしまう、それ故に徐々に彼女の中の何かが変わってしまった。
現代の生きていくことは出来るけど、
それ故に生じる
生き辛さが映像美と共に映し出されていた。