糖衣YEAH

Swallow/スワロウの糖衣YEAHのネタバレレビュー・内容・結末

Swallow/スワロウ(2019年製作の映画)
3.4

このレビューはネタバレを含みます

•監督の祖母の強迫性障害とロボトミー手術から着想を得た作品と知って驚いた。

•綺麗な色使いの映像だからこそ、ハンターの行動の異質さが際立っているように感じた。

•個の女性としてではなく、妻として、母親として変わっていく中での、自傷行為的な異食症が印象的だった。

•ビー玉から始まり、エスカレートしていく異食。
口から食べたものが排泄され、それを回収し、コレクションするという一連の行為で得られる充足感。
自分は人と違うことができる。それが排泄されることで、目に見えてやって遂げたと証明できることで自信に繋がるのかな?とも思ったが、どう解釈していいか難しかった。
(異食という行為は、彼女の生い立ちの複雑さや必要とされないことの恐怖、心に抱える孤独の大きさからの唯一の逃げ場だったのか、、?)

•リチャードの母がハンターに伝えた、
今までで一番ためになった助言、“できるフリをしろ” あなたの場合はどう?本当に幸せ?幸せなフリをしてるだけ?” が鋭かった。


•最後のトイレの定点のシーンは何を現しているんだろう?
(中絶? 淡々と繰り返される排泄行為に焦点を当てている?)


•画鋲を飲み込んだ時の表情の変化、
「喉元過ぎれば熱さを忘れる」過ぎるなと思った。

•異常なほど氷を食べることも異食症になる、また本編の意味とは異なるがその理由に驚いた。
(鉄欠乏性貧血で赤血球の量と働きが低下
→全身への酸素運搬ができなくなり自律神経が狂う→体温調節がうまくできなくなる→口内の温度が上がる→冷ますために氷を食べる という流れらしい)
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