散文鑑賞記録。
ヘイリー・ベネットは紅海リゾートの時からどこかミステリアスでオリエンタルな雰囲気もありとても気になっていた俳優。
満たされない心の隙間を異食症という特異で危険な衝動で充足感を得るハンター。
過食症、拒食症ではなく異食症というのは初めて知ったが、少し性質が違うかもしれないけれど、新垣結衣の「正欲」の水に執着し興奮を覚える人達を思い出してしまった。
何不自由ない素敵な暮らしの中で一見幸せそうに見える夫婦だが、台詞の上では愛を語り感謝を述べながら、表面的な幸せを演じているだけの中身のない生活。
妊娠中でも妻より友達や自分の家族を優先しているかのような身勝手な夫。
夫の両親もしかり。
会社を操るように嫁を思い通りにコントロールしようとする嫌な父親。
知性は感じられないけれど、従順で素直に夫を支えようと努力するハンターの無理して頑張っている健気さが痛々しい。
緊張感あるストーリーの中、最後ハンターが自分を取り戻し恵まれた今を捨て過去に向き合い前進していく姿が心に残った。
豪華で素敵なインテリアと生活感溢れる実父の暮らしが対照的。