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サイコ・ゴアマンのjamのネタバレレビュー・内容・結末

サイコ・ゴアマン(2020年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

What is love?

よもやPGの口からそんな言葉が出ようとは…


子どもの頃、毎週欠かさず戦隊モノ、ライダー、
ウルトラマンを見ていた人ならば
もれなくその懐かしいテイストを感じ取れるだろう

"悪夢の公爵"という異名を持つ
残虐宇宙人を掘り起こしたのは
唯我独尊、8歳の少女ミミ
"Psycho Goreman"略してPGと名付けられたばかりでなく、それを持つ者に従わねばならない宝石まで掴まれて、彼女の言いなりに…


人間など一捻りのPGの武勇伝を
「退屈すぎて疲れた
 TVをいっぱい見てユーモアを学んで
 できなければお仕置きよ!」と一蹴

朝まで座ってて!と命令されて
しょんぼり座るPGに思わず同情しつつ笑ってしまう

強烈な性格のミミに振り回される兄ルーク
言い訳ばかりの父、強気の母←ミミの強さは母譲り?

スプラッタ描写もチープな特殊メイク仕様のせいか、
なんだかノスタルジック

PGを倒しに宇宙からやってきた
テンプル騎士団のパンドラ(ああ、厨二臭…)との最終決戦がまさかのアレ!

心を持たないPGが愛に目覚め…ても、ミミにかかれば
愛なんて負け犬のためにあるとバッサリ

一番気の毒なのは
ミミに好意を持たれたせいで無残な姿に変えられた
イケメンボーイのアラスターに違いない



以前ならきっと観る候補にもあがらなった作品(失礼)だけれど
疲れて頭使いたくないな、と思ってた時に観た予告でピンときて

シネマートのトークショー付き上映に仕事で行けないと残念に思っていたところに、シネマシティの極爆上映(ヤケクソ)のお知らせ


肉塊みたいになったアラスターを
"ブヨブヨしてて可愛い"
って言うのも"愛の力"のなせる技
そうだよね、ミミ
jam

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