カズザク17

5月の花嫁学校のカズザク17のレビュー・感想・評価

5月の花嫁学校(2020年製作の映画)
3.5
良妻賢母、妻は家で家事・育児、自分の事は全て後回し、夫の帰りを家で大人しくまっている…自分の子供の頃の母親の姿を思い出す。この映画は、自分が生まれる前年のフランスが舞台。人権先進国だと思っていたフランスでも、日本とあまり変わらなかった事が驚きである。しかも、女性は親が選んだ相手と結婚…自由にオープンに恋愛を楽しむ国というイメージが強かったフランスが…都会のパリと地方との差なのだろうか?
丁度、時代が変わろうとしている真っ只中、過渡期。若い女の子達が、自分達が置かれている現状と未来に疑問を覚える。オバサン達も彼女達に刺激されてか、自分達の現状と未来は勿論の事、これまで歩んできた過去にも疑問持ち、新しい女性のあり方・生き方に気付いていく。女は男の奴隷ではない!映画の中のセリフにもあったけど、今では当たり前の事が当たり前でなかった時代。今とは違った当たり前が、当たり前だった時代。当たり前って、これまでも変わってきたし、これからも変わっていくと思うと、人間、いくつになっても柔軟性が大切なんだと思ってしまった。