無花果

アンナ・カリーナ 君はおぼえているかいの無花果のネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

色んなアンナがコラージュされたポスタービジュアル、どの瞳も「誰かのものになる気なんてない」、すらも、考えていないほど遠くにいて自由に飛び回ってて 好きを好きと言い嫌いを嫌いと叫ぶ、ように強く感じられてさらにの「君はおぼえているかい」というメッセージ。勝手に「たくさんの魅力たちが彼女を捕まえようとしたけど、彼女は最後まで彼女だった、あの頃のことを、こんなにも惑わせたことを、君は忘れたりしてるんだろうか。全部夏の煌めきみたいなんだよ」という風にも感じられたし、アンナカリーナという人物がお人形かのような アンドロイドであるかのような、「あの頃のことを覚えているかい」という問いにも感じられたし、要は観る前からひとりで勝手に妄想して素晴らしいビジュアルだなと感動していた。
アニエスヴァルダがジャックドゥミの生涯をドキュメンタリーにしたジャックドゥミの少年期のように、こちらの作品もあのような枠に嵌らない 自由さがあると思ってた。ゴダールのアンナのように。くるくる駆け回って 掴めないアンナが見れたらよかった。だけどきっとまた観るだろう、アンナカリーナ、アンナカリーナ…もう夏だし、気狂いピエロを観るよ。