【第43回アカデミー賞 作品賞他全4部門ノミネート】
ジャック・ニコルソン主演、アメリカン・ニューシネマを代表する一作。ゴールデングローブ賞では助演女優賞(カレン・ブラック)を受賞、アカデミー賞では作品賞、主演男優賞、助演女優賞、脚本賞にノミネートされた。
ニューシネマを代表する名作なのは十分理解できたが、あまり物語に入り込めなかった。ジャック・ニコルソンはいつも通りクセ強でよかったが。
一番印象に残っているのはやはりラストシーン。社会に溶け込めないアウトサイダーとして生きるしかない主人公の悲哀のように感じられた。これが全てだな、と納得するしかない見事な終わり方。
ジャック・ニコルソンはやっぱどれ観てもすごいな。本人のクセもあるけど役柄への理解力が半端じゃない気がする。恋人のレイを演じたカレン・ブラックもよかった。彼女もクセ強め。
演技や演出、撮影など一つ一つはとてもよく、ザ・アメリカン・ニューシネマという感じでいい。のだが、個人的にはそれ以上が感じられない映画だった。