Kaji

ハッピー・オールド・イヤーのKajiのレビュー・感想・評価

3.6
記憶や思い出は、ものに宿るのか心に宿るのか、捨てたいのは何か。
無駄なものは、ほんとに捨てて良いか。

ものは捨てれてもなくならないものと、忘れること。手放すこと。

所有の概念をすごく身近な事柄でうまく描いていて、コンパクトかつ程よくウェットに描いてあった。

ピアニストはピアノが無ければピアニストでは無いか、みたいな話をしてる映画なのだけど、ジーンが一回捨ててる自分のささくれの手当てを後になって手当てがダメだったと気づくジーンのわがままさが誰にだってありそうで。
なんか出てくる人が、お兄ちゃんにしても元彼も元彼の今カノも思慮深くていい人で。
周りにいる人が自分に向けてくれていた優しくて替え難い目に気付けて良かったね、ってジーンを励ましたくなった。

お母さんは執着してるふしがあったけど、ジーンとお兄ちゃんにとっては共有してるものが大きくてそういう姿をみるのも辛かったのかな、と思った
Kaji

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