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れいこいるかのKのレビュー・感想・評価

れいこいるか(2019年製作の映画)
3.5
イルカ、居るか、要るか。震災、死、離婚。重い要素が詰まっているけれど湿っぽさはない。心情を台詞で話すことはほとんどなく、人々のカラッとおどけた言動が続く。だからこそ、ここぞのシーンの悲痛感は凄まじい。その後どんな話し合いをして今に至るのか。大変だった出来事はやがて笑い話に変わる。月日の流れ。忘れるはずがない。そしてまた人は前へと進む。神戸の街並み。アーメン、ソーメン、冷やソーメン。主演の二人は兵庫の方言をきちんと話していて好感。演技にも安定感があり良かった。苦労と笑い。
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