むうぴょんこ

スカイ・クロラ The Sky Crawlersのむうぴょんこのレビュー・感想・評価

5.0
【全てがちぐはぐな・・・常軌を逸した超天邪鬼作品】

いやあ~・・・寒い雨ですなぁ~!!

こんな日はジメッとした気分になりがちだけど・・・少し上空に上がるとそこには雲に覆われる事が無い蒼い大空が??

ってな感じで・・・今回はレビューしない宣言をしてたのにもかかわらずに『スカイクロラ』です(笑)

この作品は終始、陰鬱とした雰囲気で進んでいく、押井監督ならではの超難解な作品で・・・

こんな暗~い日にはぴったり!!

そんな作品は・・・

次々と死んでいくキルドレと呼ばれる子供キャラが勢ぞろい!!

そんな絶望的な状況なのに、死の概念すら当たり前のように無気力的にとらえながら殺し殺されていく・・・

更に子供のS◯Xシーンまで載せちゃって・・・

いやぁ~~・・・この絶望感ってサイコーでしょ??

そんな作品だからこそ、こんな重苦しい日に、より気分を盛り下げるために観賞すべきなのです!!

ではみなさん・・・思いっきり鬱の世界を楽しんでねぇ~!!































って、こら~~~~~っ、マモル~~~っ!!

過去の押井作品が大好きなファンたちってこんな気持ち悪い作品なんて望んでないぞ!!

そもそもね、戦闘シーンでの3D映像と平坦なキャラの描写に違和感ありまくりだっつぅ~~~~~~~~のっ!!

しかも、なんだ??

あの菊地凛子の棒読みセリフは!!

そもそも菊地凛子って女優としても好きじゃないし、滑舌も悪く、声にも演技力がないので、全く魅力的に感じられない!!

しかも大好きなキルビル上がりの栗山千明さんも参加してるのに・・・

クレジットを見るまで全くわかんなかったぞっ(泣)

といいつつも・・・加瀬亮の棒読みセリフはかなり良かったけどねっ(笑)

って、他にも・・・

子供が売春宿に行くって・・・絶対ダメだろ??

しかも戦闘機に乗らせて戦争に加担させ、人殺しまでさせて、そこに生きる意味を持たせるって・・・

原作がそもそもそういう内容だけどさ・・・

余りに天邪鬼的な逆説的展開を詰め込み過ぎてやしないかい??

それにさ、半端なく伏線をはりまくってるので・・・ほとんどの視聴者が『なんだかよくわかんない・・・テヘッ♡』ってな感じで煙に巻かれちゃってるのに・・・

『スカ◯ロは私の最高傑作です・・・テヘッ♡』・・・なんて、64歳のおっさんが言っても全く可愛くないんだよっ!!

しかも参加してるズブリと刺しちゃうマモルちゃんのお尻愛の鈴木敏夫さんも・・・じゃなくて、ジブリ作品も・・・

『となりのとろろ汁』から段々とおかしくなってきて・・・『ホモのケ姫』で、完全にあっち側に行っちゃったけど・・・

もともと押井さんって、あっち側とこっち側の境界線ギリギリを彷徨ってたんだけど・・・この『スカト◯ら』で、一気にあっち側へと大ジャンプしちゃった印象がスッゴクする!!

あ~~~・・・だからさ・・・なんで『紅眼鏡をかけたワンコロ』や『うるせ~っと騒ぎまくるやつら2』的な、もっと視聴してワクワクドキドキするような愉しい作品を作んないの??

そりゃさ、64歳になったら気分的に落ち込むだろうし、陰鬱としたテーマの作品を好むだろうけど・・・

でもそれって究極的な独りよがりに陥るだけって事に気が付いてほしいな!!

それでまだまだ言いたいことがあって・・・

原作でも明かされてない設定をあそこまで開示しちゃってよかったの??

例えばキルドレって明らかに作品世界に出てくる大人たちのコピーって明示してるとことかさ・・・

草薙水素のオリジナルって娼婦のフーコだし・・・

ミズキは草薙とティーチャーとの間にできた娘だし・・・

函南優一は栗田仁朗で、オリジナルはティーチャーだし・・・

湯田川はミートパイを売ってるカフェの軒先でボケてるおじいちゃんだし・・・

土岐野はカフェの店主だし・・・

栗山千明ちゃんの三ツ矢はフーコと同じく娼婦のクスミだし??

それでこうやって羅列してみるともう一つの疑問が沸いてきて・・・

何故、キルドレではない”人間”達の写実には子供が出てこなかったんだろうね??

これって単に見逃してただけ??

いやいやいやいや・・・

そもそも論でキルドレが生まれた経緯が一方の戦争請負会社であるロストック社の遺伝子制御剤を開発する過程でできたって事で・・・

これってさ、遺伝子を操作しなければならない状況が過去にあったって事でしょ??

例えば人口爆発による飢饉とか??

それで口減らしのために戦争を始めたんだけど・・・

それがいつの間にか、人間たちの娯楽として定着したとか??

そんな娯楽としての殺し合いに草薙はヒガサワが死んだ時に群衆に向かって『Shut the fuck up』・・・ん??・・・あれ、あの時のセリフってこんなに強い言葉だったっけ??

ま、いいや・・・そんな感じで『可哀想なんかじゃない』って棒読みセリフを叫ぶんだけど・・・

あれってさ、そもそもクローンに殺し合いをさせてる人間たちが自分たちの行為を棚に上げて、見せかけだけの可哀想がってる姿にイライラしちゃって函南とSE◯しちゃう・・・

って、単なる◯EX依存症じゃん!!

う~~~ん・・・折角の押井監督作品なのにやっぱり好きになれない!!

これってやっぱりさ・・・鬱になりたい人にしかオススメできないぞ!!

なのでやっぱり彼女には見せてない!!

やっぱりこの作品は封印するしかないのか??

そんな作風・・・大っ嫌いです!!


と、いう事で・・・点数は天邪鬼的に逆評価です(笑)



今回もご先祖様の犬丸並みに暴走した・・・むうでした!!