ビートルズといえばロックの神様。
私の親世代のアーティストで、幼い頃車でビートルズを聞いていた。
そのぐらい自分にはスタンダードで敢えて聴くという感じでもなかった。
ビートルズのストーリーも歴史のように当たり前に知っていたがあまり興味はなかった。
このドキュメンタリーは4人が解散に向けて歩き出していた頃のもの。
監督はロードオブザリングのピータージャクソン。
8時間近くある本作を3日かけて鑑賞。
雲の上の存在、実際に喋ってるところや人となりなど全然知らない私にとってかなりのカルチャーショックだった!
「レット・イット・ビー」や「ゲットバック」がどうやって作られたのか鳥肌ものだった。ポールがフレーズを弾いていき、やがて曲が形作られていく様は感動し、自然と涙が流れていた……。
バンドは最初作曲していく時はギスギスしていたのに、レコーディングとなると徐々にリラックスしてくる。
最終的に屋上でライブレコーディングをしてこのドキュメンタリーは終わる。
製作途中の曲やノリで過去の曲を奏でたりするが、それをクレジットしてくれるのでわかりやすかった。
ジョン・レノンが意外とお茶目で、写真でしか知らなくって勝手に気難しいと思っていた。
オノ・ヨーコは常にジョンの傍らにいてジョンを守ってる感じがした。
ポールはリーダーだけど偉そうではなかった。才能凄い。
ジョージは弟みたいな感じ。
リンゴは控えめで優しい。
音楽を作るってコミュニケーションなんだなと実感。
ポールとジョンは互いに息の合う演奏や作曲を見せてくれて、ああやがて違う道に行くとはいえ絆はあるんだなあとしみじみし、切なくなった。
まるでタイムスリップしてその歴史的瞬間に居合わせたようだった。
観ている間、私は幸せだった…。
ビートルズのファンの方はきっと私以上に幸せだろう。
音楽ドキュメンタリーとして傑作ではないでしょうか。