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PLAY 25年分のラストシーンのRockoのレビュー・感想・評価

PLAY 25年分のラストシーン(2018年製作の映画)
3.5
1990年代から2010年代まで、25年にわたり撮り続けたホームビデオの映像をつないで振り返るというドキュメンタリーのような作品でありながらコメディ、恋愛、ヒューマンドラマでもありました。
時代に合わせた映像がリアルでワールドカップやミレニアムが懐かしくてたまりません。
ミレニアムは自分もシドニーでパーティーしながらカウントダウンしていたので同時に自分の記憶も蘇り、鑑賞しながら自身の思い出にも浸れるというダブルの幸福感を味わうことができました。

パリの記録なのに欧米で流行った馴染みのある曲ばかりが流れるというフランス映画っぽくないところもユニークで、リアルタイムで聴いてきた同世代にはニヤニヤが止まりません。
公式HPにプレイリストも載っていますが、レニクラ、ジャミロクワイ、アラニス・モリセット、オアシス、ピクシーズ、ウィーザー、スリップノット、ブリンク182・・・
ほぼCDを持っていて、ライブで観たバンドもあり性癖に刺さりまくりです。
それゆえフルで曲が流れないことに毎回イラっとしましたがw

90年代に流行ったバンドでもWeezerとノエル・ギャラガー(元Oasis)は昨年、Slipknotは2001と2014年、Blink182は2000年にオーストラリアのロックフェスで観てます。
Blink182は2008年にドラマーのトラヴィス・バーカーがプライベートジェットの事故に遭ってから飛行機に乗ることが出来なくなり来日で観ることは不可能になってしまったので、生で観ておけたのは本当にラッキーでした。
本当なら今年リアム・ギャラガーとPixies観るはずだったのにコロナで
延期や中止になってしまった・・・くっそコロ・・・
現役で活躍しているバンドが多いのも嬉しいですね。

途中まではすごく面白かったのに後半にかけてコメディとしては笑えない箇所があったのが少し残念でした。
とは言え、度が過ぎる笑い(笑えないけど)が引っかかるのは3つぐらいで後は許容範囲です。

大統領選ウォッチングでピリピリしている最中にハリウッド映画なんぞは忖度考えずに見られるメンタルでなくなってしまったので、何かと絡んだりしていないこういった作品を観るのがとても癒しになりました。
公開している劇場が少なくて残念ですが、今こそミニシアター系作品がんばって欲しいですね!

●2020年189作目●
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