油断してた。
所詮子供向けのカートゥーン・ネットワーク作品。人気が出たことに乗じて水増しストーリーをごまかすミュージカル仕立てで映画化。
と思っていたが、とんでもない。
確かに子供向けなのは変わらないが、TVシリーズ終了後の世界で、スティーブンも2歳年を経て16歳。映像のクオリティは残念ながらそれほど高くはないが、TVよりはワンランク上。
しっかりしたテーマに魅力的なキャラ。
ミュージカルを名乗るだけのことはあり曲の出来が良い。よくある「無理やりセリフにメロディーをつけた曲」ではなく、全曲メロディー重視で記憶に残る良い曲だ。
ちょっと歌が下手な声優さんがいるが、まぁこれはご愛敬だ。
そして今作一番の観所が悪役を一手に引き受けたスピネル。一歩間違えると大失敗しそうな、1930年代のアニメの特徴であるラバーホース・スタイルで描かれていて、これが見事にきまっている。
その魅力的な動きに加え声がぴったりマッチして歌もうまい。
TVシリーズを全作観ていないのだが、最初に歌にのせて説明も入るし、大筋を知っていればついていける。
TVシリーズが終わって寂しかったファンにはうれしい作品だろう。ただこの後に作られたTVシリーズの「フューチャー」が不発だったのは実に残念。
余談。
パールって石じゃないじゃん。
って思っていたのだが
宝石(ジェム)「希少性が高く美しい外観を有する固形物のこと」
だそうで、ジェムズにいていいようだ。
でもなんだこの違和感は・・・・