「新たな心で」

その言葉で終わった、本編シリーズ最終第5シーズン。本作品はそれから二年の歳月が過ぎた頃の話。

本シリーズは同スタジオ制作のアニメーション作品のうち、ファンが圧倒的に多い作品であり、本編終了後、多くの支持と要望が実り、シリーズ制作チームが再び制作に赴いた。

本編シリーズのキーワードが「清算」ならば、キーワードはズバリ「因縁尽の生滅」だろう。
仏教において、「一切の存在は因縁に始まり、因縁に終わる」という現象が唱えられている。それが、「因縁生滅理」である。
本作品は正にその因縁生滅理を描いた作品である。

楽曲はシリーズのフレーズを隠していたりとなかなか聞き応えがあり、また、本作ヴィラン、スピネルの登場時の楽曲、「Other Friends（原題）」は、スティーブン・ユニバース内での数ある楽曲の中で最も人気な曲であり、再生数の伸びは同スタジオ制作のアニメーションの楽曲の中では快挙と言えるものである。
声優のサラ・スタイルズ女史の演技もまた…あぁいや、それは是非見ていただきたい。

スティーブン・ユニバースファンで未試聴ならば、強くお勧めする作品である。

• #カートゥーン
• #スティーブン・ユニバース
• #ネタバレ無し
• #カートゥーン・ネットワーク
• #映画化
• #アメリカ
• #ミュージカル

とても落ち着く。
TVシリーズは断片的にしか観られてないが、それでも何か懐かしさのようなものを感じる作品だった。

それぞれの曲の質がどれも高いので、ずっといい気持ちで見てられるな。”True kind love”の場面はやっぱ好き。

３０年代風のタッチで描かれたスピネルがいい動きしてる、なんとなく『バットマン』アニメシリーズのハーレイクインを思い出す。

油断してた。

所詮子供向けのカートゥーン・ネットワーク作品。人気が出たことに乗じて水増しストーリーをごまかすミュージカル仕立てで映画化。

と思っていたが、とんでもない。
確かに子供向けなのは変わらないが、TVシリーズ終了後の世界で、スティーブンも2歳年を経て16歳。映像のクオリティは残念ながらそれほど高くはないが、ＴＶよりはワンランク上。

しっかりしたテーマに魅力的なキャラ。
ミュージカルを名乗るだけのことはあり曲の出来が良い。よくある「無理やりセリフにメロディーをつけた曲」ではなく、全曲メロディー重視で記憶に残る良い曲だ。
ちょっと歌が下手な声優さんがいるが、まぁこれはご愛敬だ。

そして今作一番の観所が悪役を一手に引き受けたスピネル。一歩間違えると大失敗しそうな、1930年代のアニメの特徴であるラバーホース・スタイルで描かれていて、これが見事にきまっている。
その魅力的な動きに加え声がぴったりマッチして歌もうまい。

ＴＶシリーズを全作観ていないのだが、最初に歌にのせて説明も入るし、大筋を知っていればついていける。
ＴＶシリーズが終わって寂しかったファンにはうれしい作品だろう。ただこの後に作られたＴＶシリーズの「フューチャー」が不発だったのは実に残念。


余談。
パールって石じゃないじゃん。
って思っていたのだが

宝石（ジェム）「希少性が高く美しい外観を有する固形物のこと」

だそうで、ジェムズにいていいようだ。
でもなんだこの違和感は・・・・