まる

7番房の奇跡のまるのネタバレレビュー・内容・結末

7番房の奇跡(2019年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

少女殺害の冤罪で投獄されてしまった、知的障害のある男性メモの話。

娘オヴァのクラスメイトを、崖から突き落として殺した罪に問われてしまったメモ。

実際には、崖の危ない方に行くのをメモはなんとか止めようとしてたわけだけど、メモは知的障害があって状況をちゃんと説明できないし、その前のちょっとした因縁があるためより犯人感が増し増しという状況。

このクラスメイトの父親が軍の幹部で、当時のトルコは軍事政権下にあったため、軍の幹部は神様みたいなもんだったっぽい。

だもんで、娘を殺された父親は、権力振りかざしてメモに罪を認めるサインをさせ、死刑執行まで突き進む。

こんなクソ親父に育てられた娘さんだけど、崖から落ちるまでメモと遊んでくれたり、良い子だってのがまた切ない。

そんなメモが収監された7番房にいる先輩犯罪者の皆さんと、刑務所の所長、娘のオヴァらとの交流を描きつつ、ストーリーは奇跡へと進む。

元々そういうのに弱いんだけど、おっさんの涙にはグッと来るものがある。

トルコの景色の美しさも素晴らしいし、良い映画でした。
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