おもち

7番房の奇跡のおもちのレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2019年製作の映画)
4.5
名作韓国映画のリメイク、ハリウッドではなく現状死刑制度のないトルコ映画というのがミソな傑作。
物語の大筋は辿っているけど、細々とした描写は完全に現地模様に変わっててなかなか楽しい。韓国はキリスト圏、トルコはイスラム圏という違いが一番大きいだろうな、セーラームーンはハイジになってた。
雑居房でのやりとりも全然違う。でも囚人はやっぱりみんな良い人たちばっかりで、娘に「ここは病院で、私達は病気でここにいるんだよ」って自分の犯した罪を病気風にごまかしてほっこりするシーンがかなり良い。
単なるリメイクかと思いきや別の世界線での出来事かというぐらい展開が変わっていき、原作超えの衝撃のクライマックス。トルコの本気を見た。
ちょっとお父さんの演技が韓国よりもやりすぎてるけど、天真爛漫なところは素晴らしい。子役含めキャスト皆の演技力が高かった。ちなみに親子の合言葉になってる「リンゴリンゴ、シシェラー」というのはトルコの民謡の一節。
原作より先にこちらから観るのも全然オススメ、素晴らしいの一言ッ!
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