ロイ

7番房の奇跡のロイのレビュー・感想・評価

7番房の奇跡(2019年製作の映画)
5.0
素晴らしい映画だった。
帯のあらすじ見ただけで自分好みだとはわかっていたが本当に素晴らしかった。
フィルマークだとまだ視聴数少ないが見ていただきたい。
娘役のオヴァが可愛すぎる。

邦題が奇跡なので最後までハッピーエンドを期待させられハラハラする。
自分は泣くことはなかったが泣き所が随所にありました。

終盤処刑台を見て、自分の死を悟る主人公。しかし周りは彼の知的障害から死ぬことを理解していないと思っていたことでしょう。
『あ、それはわかっていたんだ、、、』と切なくなります。

子供の名前すら忘れた認知症の老人がごくたまに、思い出したかのように『たかし、ありがとう』と言い出すことがあります。数分後にはまた名前を忘れるのですが、、、
しかし老人が思い出した瞬間を目の当たりにした子供は、もしかしたら認知症治るかもしれない、目の前の老人はやっぱり母なんだ!って諦めるに諦められない気持ちになります。
全然違うんだけどそれと似た切なさを感じました。

映画なんで現実にはあり得ないかもしれないがちょっとありそうと思える手に届く等身大な現実感がより感動を誘います。
ロイ

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