ちろる

シターラ: 夢を抱け、少女たちのちろるのレビュー・感想・評価

3.5
70年代のパキスタンで、パイロットになりたいという夢を抱いた姉妹の切ない運命。
アニメーションはとても可愛らしく台詞が少ない詩的な物語ではあるが、描かれている内容は残酷。
父親の絶対的な支配下に家族の誰も意見することはない。
14歳の姉もひきつって微笑むだけ。
辛い。胸糞でもある社会問題。

姉妹の母親には娘の運命をなんとか救いたいと願う、その抵抗が見えたのは彼女もこの社会問題の被害者だったからなのだろう。


まだ何も分からない無邪気な妹の未来が、少しでも明るいものになりますように。
ちろる

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