RyanMihawk

憧憬 あこがれのRyanMihawkのレビュー・感想・評価

憧憬 あこがれ(1977年製作の映画)
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バブルの坊ちゃんお嬢ちゃんは凄い
バブルの女社長はもっと凄い・・・・・
ヒッピー文化もよく分からなかったんだけど、日本においては特によく分からなかったけどこの映画を見たら少し時代に触れてしまった感じがあった
BGMが完全にアニメみたい というかアニメがこの映画みたいな音楽になってるという順番かもしれないけど
そして兎に角シネスコ シネスコの画がどれも凄く良い
何日か帰宅しなかった弟を母と兄で激ツメするシーンのレイアウトなんか緊張感の連続で最高でした シネスコ顔面ドアップからのカメラ全身引きの迫力とんでもない
いつもの斎藤耕一作品の主人公 フォークソング歌手のような髪型、ジーンズはピタピタのケツ周りでラッパ型の裾
葬式に普段着で来てその辺で鞄を枕にして眠ってる感じ、本当にその時代その人の感じ、凄い出てる
アメリカ帰りの若い彼が俺たちの街を作りたいとか意味不明なことを夢見ていて、実際やることはフェスの主催なのが面白かった 思想と文化の流れがよくわかるというか
ヒロインもバブルのお嬢さんなんだけど仕事がビルに描く絵を仕切ることなのが凄く良かった 長い非常階段とそのすぐ真横で進む塗装工事の画が最高に決まっている アニメにも使えそうなアイデア
バブルの女社長である母親が若い二人の愚かしい希望すべてをセリフだけで先回りで潰していくのも見事すぎる 本物の貫禄があった 「好きで強くなったわけじゃないのよ」の迫力
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