黒羊

怒涛一万浬の黒羊のレビュー・感想・評価

怒涛一万浬(1966年製作の映画)
4.0
昭和の男の物語!マグロ漁船が火を噴くぜ!

三船プロダクション作、第一弾の映画らしいですね。
三船敏郎は「エログロの氾濫する低調な邦画界を少しでも健全にする!」って言うてこの海の男達の物語を作ったようです。(ネット情報)1966年公開です。

漁労長だった三橋達也の代わりに新しく漁労長としてやってきた三船敏郎。新漁労長は皆に疎まれながら三崎港から出発する…!
マグロ漁船の取れ高は!?運命はー!?

スペイン・カナリア諸島までマグロ漁船って行ってたんですね。我らが三船敏郎のダンスタイムがあったり、スペインのゴロツキとの格闘バトルシーンもあり、たっぷりなスペインロケも充実です。

佐藤允(みつるじゃないよまことだよ)も、相変わらずの笑顔と男気で最高ですね。
病院屋上での、スペインの劇団ひまわり以下の足怪我ガールとのカラミは大変だったでしょう…

ゴジラの芹澤博士もちょっと出てましたね!

舞台であるマグロ漁船は、海外での空撮ロケやスタジオ内(?)での嵐の圧巻のシーンや、船内セットと凄く凝ってますぜ。

事あるごとに追い込まれる新リーダーの三船敏郎は、決断しないといけない瞬間が数多く訪れる。しかしその男の背中に乗組員が付いてくるという…邦画界の健全化を願った男のドラマな映画でした。

釣り上げたマグロをすぐシめてたり、ドクトルマンボウだ!鮫だ!カジキマグロだ!と葛西臨海水族園もびっくりな海の生き物ラインナップ釣果も凄かったです。
マグロのお造り食べながらの鑑賞は最高でした!
黒羊

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