チッコーネ

現金と美女と三悪人のチッコーネのレビュー・感想・評価

現金と美女と三悪人(1950年製作の映画)
3.0
新東宝で本格的な監督業をスタートさせた市川崑のクラシック。
船内からスタートし、人里離れた北海道の山奥へ舞台を移すという展開はスケールが大きく、俳優陣も泥沼で派手に転んだり、乱闘したりと迫力満点。
後ろ暗い背景を持つキャラクターばかりの犯罪劇で、ノワールぽくもある。
また終盤の地獄池場面では、ホラーに近い演出も見受けられた。

しかし原題は『熱泥地』で、再公開用のこちらは縮尺版。どうしても編集は雑になりがちなのが残念。