思ったより悪くなかった。
わたしは原作はワニが死んだところまでしか知らなくて、ただワニが死ぬまでをなぞるだけなら侘しいことこの上ない時間を過ごすことになるが、と思っていた。
独特な間のある会話で物語が進んで後半、正直ワニに感情移入できるほどのものは見つけられなかったんだけど、繰りかえす日常の中にあの人だけが居ないって寂しさを自身に重ねちゃってからは想定してた感情は侘しさじゃなくなってた。
タイトルも変わり、なんやねんと思ってたけど再生の物語として昇華されていて、悪くなかった。
あっと驚く展開はなく好きとも違って、悲しいんだけど、ここからあるのも日常だった。それはすごくよかったんだよね。
