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日本一の裏切り男のodyssのレビュー・感想・評価

日本一の裏切り男(1968年製作の映画)
2.5
【戦後昭和年代記――クレージーキャッツの時代(その8)】

BS録画にて。
植木等主演の「日本一」シリーズの一作。

1968年の作品ですけど、戦争が終わった時点から始まって1970年までを年代記的に追いながら、その中で植木等が調子よく生きていく様子を描いた映画。
ヒロインとして浜美枝、準主役としてハナ肇が出ています。

話としては年代記なので、どうしても断片的になり、まあメインの3人はずっと出ているから一貫性はあるのですが、どこでどうしてどうなってという論理性みたいなものは希薄。

68年の映画だけど70年安保が出てくる。60年安保はあれだけ盛り上がったから70年もという予想で作られたようですけど、70年安保はあんまり騒然たる雰囲気にはならなかったんですよね。その代わりに「よど号ハイジャック事件」が起きたりして。

こういう喜劇映画でも、歴史は繰り返さないということが分かってしまう。変なところで納得の作品でした。
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