こぅ

四十二番街のこぅのレビュー・感想・評価

四十二番街(1933年製作の映画)
4.3
「今までの人生で最も辛い5週間になる
自信のない者は去れ」

続けてバックステージもの。

ブロードウェイ・ミュージカルのバックステージを描いた歴史的傑作と言われる、ロイド・ベーコン監督による、【(ミュージカル・)ドラマ】。

開演前迄の演出家や出演者、コーラス・ガール達の人間模様が描かれる。

振り付けは、ミュージカル演出の神様、バスピー・バークレー。
 

42番街はニューヨークのド真ん中、ブロードウェイの代名詞。
ダンサー募集のオーディションから、初日を控えたリハーサル、主役、ドロシー交代の本番へ…。


冒頭からフォーティセカンド・ストリートのフューチャー。
演出家、ジュリアン(ワーナー・バクスター)&アンディ(ロバート・マクウェイド)の新作発表のニュースで持ちきり。
出資者、アブナー・ディロン(ガイ・キービー)は、目掛けのドロシー(ピーブ・ダニエルズ)を主役に起用が絶対条件。

5週間後に控えた舞台のオーディションスタート。
先ず、スカート捲って脚を見せて‼︎って脚フェチは必見⁈

ジュリアンの妥協許さない厳しい練習の日々。
思うように進まないストレス、、

コーラス・ガールのペギー(ルビー・キーラー)とビリー(ディック・パウエル)の出会い。

出資者ディロンの目掛け、ドロシーに昔の恋人パット(ジョージ・ブレント)が現れた事によって、、

この事が、二次的に舞台初日前日、思わぬ事態を引き起こす、、

すんなり開演なんかさせやしない‼︎
イベント前に必ず 障害 が発生するというお約束展開は、この時代から今に至るまで伝承されている。

女の友情を経て、
クライマックスは、勿論、ミュージカルステージ。
練習時には見られなかったセットの華やかさ。
ダンスの万華鏡のような俯瞰ショット(バークレー・ショット)が、時代的にかなり斬新に見える。
股の下をくぐるカメラワーク。
タップダンス。
総勢200人のラインダンスは圧巻‼︎

86分、テンポ良く、脚本に無駄が無い‼︎
そして、、アメリカン・ドリームだ‼︎

ショウが大盛況で終わろうが、注目されるのは裏方じゃない、、


華やかなリメイク版('19年イギリス)も観てみたい。
こぅ

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