ずっと幸せな時間が流れる映画。
苦悩すら一緒に悩んで乗り越えようとしてくれる人がいることの、なんと温かいことか。
俳優陣の好演も相まって、ひとつひとつのシーンが心の柔いところに刺さり、2時間通してずっと笑ったり泣いたりしていた。
他のお客さんもそんな様子で、みんなでひとつのものを見る良さが溢れていた。
映画館観てほしいなぁと思う作品。
脚本もさることながら、私は演出もかなり好きで、特に冒頭にある自撮りビデオの映像の使い方が好きだった。
あれだけで、京都旅行がどんなものだったのか空気感が充分伝わって、なんだか泣けた。
帰り道はスピッツを聴きたくなるし、休みの日にはりんごのキャラメル煮を作りたくなる。
そんな幸せな映画。