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静かなレジスタンスのmhのレビュー・感想・評価

静かなレジスタンス(2008年製作の映画)
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怪我をしたイギリス降下兵を助けた食堂のおばさんの巻き込まれ型レジスタンスもの。
ヴィシー政権下フランスで、国民は三つの立場に分かれてる。
①ややこしいことにはとにかく関わりたくない大多数のひとと、②対独協力者と、③共産主義者含む、レジスタンス。
これらが満遍なく登場する。
そして、映画によくある露悪的な――ともすれば頭おかしいくらいの悪行をするでもないリアルな武装親衛隊がクライマックスに全部持ってく。
主人公が来たときにはすべてが終わっているのがかなりショック。行動の結果を示されるのが、いちばん納得できる。
料理人がレジスタンスに(口封じで)殺されたのもびっくりしたけど、主人公も(解放後のお礼参りで)殺されたのはさらにびっくりだった。
終盤の畳み掛けがほんとよくできてる。
もとはフランスのテレビ映画みたい。
それにしても、アマゾンプライムの糞字幕はどうにかならないんだろうか。コラボラシオンについてはもう「対独協力者」って、日本語をあてるって暗黙の了解で決まってる。
それをいきなり「利敵協力者」ってやられても困るよ。ヴィシー政権下フランスの敵はドイツはじゃないからな。
ほかにもちょいちょいわけわからん日本語が登場している。
つまらん映画だったら別にいいけど、この映画みたいに、けっこう面白いやつに、クソ字幕つけるのは誰も得しない。
食材確保に困ってたけど、配給券の話は出てこなかった。そういったことも字幕に訳されてないだけなんじゃと疑いたくなってくる。
面白かったよ!
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