けーすけ

護られなかった者たちへのけーすけのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.7
東日本大震災から9年後、宮城県内で男性が全身を縛られ餓死させられるという凄惨な殺人事件が起きる。容疑者となった人物は利根泰久(佐藤健)で過去に被害者との接点があった男。事件を追う笘篠誠一郎(阿部寛)は利根が犯人だと見立てていたが、決定的な証拠がつかめずにいた・・・




試写会にて鑑賞。さらっと感想。


「護られなかった」とは何なのか。なぜ「守る」ではないのか。劇中で語られるエピソードで浮かび上がる「護る」対象の話が切なかった。

あの震災から10年以上経ってはいるけれど、まだまだ当時から抜け出せない人も多くいるんだろうな、とも。



阿部寛の安定感はもう言わずもがなで、佐藤健のイケメン具合を改めて思い知った。

清原果耶、まだ19歳なんですよね?(撮影当時はさらに若い?)。めっちゃ大人びた感じで登場時は一瞬わからないくらいお姉さん感があった。凛とした佇まい、かと思えば若い時の雰囲気もソツなくこなす。やはり天才だー。この先どんなお芝居をするのかが超楽しみ。

林遣都も決して好かれるキャラ設定ではないけれど、物語を俯瞰的に捉える人物として好演していたと思います。


劇中、時間軸が2011年と現在とで行ったり来たりが結構激しめです。見た目描写等で丁寧に切り分けて映し出されてますが、苦手な人は混乱するかもなので集中して観る事をおすすめします。


2021/09/16(木) 試写会で鑑賞。一ツ橋ホール 11列6番
[2021-076]
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