あるぱか

護られなかった者たちへのあるぱかのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
2.5
主演の方々のお芝居がただただすごかった。ただ、佐藤健も清原伽耶も凄すぎてなのか、脚本のせいか、多分編集のせいなんだろうけど結末が分かりやすすぎたのが残念。ましてや黄色いパーカーは本当にご都合主義で、感動の押し売りで、辞めて欲しかった。そんなことしなくても、充分終われてた。
Q&Aの形で過去と今を行き来する編集だったが、もう少し情緒的な方がより入り込めた気がする。編集次第で見え方も変わるなと強烈に思った作品。
結局フィクションでありドキュメンタリーに勝らないところで言うと、何でも殺人とか極端なものに寄せてしまって(極端じゃないと難しいんだろうか。そこに作り手の葛藤はあったような気もするけど)、それを無理矢理美談に収束させようとする感じに興醒めする。
「震災から10年」と言う、被災した人からしたら「変わらない日常」を外から勝手にアニバーサリーにしようとする世の中の価値観に辟易する。
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