護られなかった者たちへのあきのネタバレレビュー・内容・結末

不可抗力によって全てを失って貧困に陥った人々を国としてどう支援していくのか、現実は果たして正しく機能しているのか、見落とされていく人々のセーフティネットをいかに充実していくか。
いろいろ考えさせられる映画ではあったけど、そして佐藤健、清原果耶はじめキャストの演技が素晴らしいのに、設定を殺人とすることで論点が拡散してしまった感が拭えないうえに、その設定の中で始めから怪しすぎる人物設定に振りすぎてるせいで逆にミスリードを誘ってることを隠しきれておらず、本当の犯人がハナから予測されて結局その通りの結末という脚本の甘さによって、本来の主張したいことから関心がそこから逸れてしまっているのが残念。
ちなみに、途中現れるダンサーの登場理由がわからない。あれのメッセージはなんなのか。
主張したいテーマは悪くないのに、観る人によってはそことは違うところを見てしまって伝わらない作品なのかなと思った。