佐藤健の、清原果耶の、阿部寛の渾身の演技に心動かされた。東日本大震災から10年経ち、災害に見舞われた人たちのその後はどうなっているだろうか。どれほど復興し、人々の心と生活が立ち直っただろうか。自分も含め当事者ではない人たちにとってそれは中々知る由もないが、改めて考えさせられる作品であった。
生活保護に関しては不正受給はもちろん、その額についても賛否両論あるが、本当に必要な人にとっては大事な制度である。作中でも語られていたが、必要な人は様々な壁を乗り越えてもっと声を上げてほしい。日本での生活保護受給率は1%だと言う。
「すべて国民は健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。」当たり前の権利がもっと浸透してより住みやすくていい国になればいいなと願うばかりである。