いかえもん

護られなかった者たちへのいかえもんのレビュー・感想・評価

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
3.5
U-nextのポイントが余ってるやないかー!ということで、こちらを見ました。
職場の後輩がこの原作者の方の本がおもしろいですよと推薦してくれたんで、今度読んでみようと思ってたんですが、映画になってたんですね。

3.11の大震災とそれに伴う生活保護を絡めた社会派サスペンス。
俳優陣が豪華で、実力派をそろえているので、物語を引っ張っていく力はあるし、各場面ごとに涙するエピソードや憤りを感じるエピソードは散りばめられている。あの時、誰もが自分のことだけで精一杯だったこと、どうしようもないことが世の中にはあるっていうことなんだけど、そこをもうちょっと深堀りするシーンがあってほしかったな。ちょっといろんなことを盛り込みすぎてしまったかなぁという気がせんでもない。焦点がボケた感じはあったなぁ。殺人方法も残忍なので、猟奇殺人事件っぽいのかと思ってたけど、犯人わかると、え?それちょっと無理ない?っていう気もした。

他の人のレビューによると、原作とちょっと異なるところもあるようなので、そこは、あーなるほどー、そういう訳があったのねって思った。

で、何より驚いたのが、倍賞美津子さんがすっかりおばあさんになっていたこと。倍賞さんに似たおばあちゃんだなぁ…誰だろう?って本物?!ってなりました。