みい太郎

護られなかった者たちへのみい太郎のネタバレレビュー・内容・結末

護られなかった者たちへ(2021年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

監督作品なぜかイマイチ肝心な所が
響かないんで…観たかったけど
(コロナ禍じゃなければ普通に観に行ったと思う)館観を迷ってやっと鑑賞。

この監督作品演者がいつも豪華なんで
演者に信頼される監督と言うのは理解しつつ
たぶん能力あるんだろう…けど
自分がハマらないだけで。
今作は脚本は他の方に任せてるんで少し
期待大。

もうね…濡れ鼠のタケル佐藤を見ただけで
自分の想像力の欠如に涙がでた。
ずぶ濡れになってあの晩を…数日を過ごした
人がいた事、私は想像できていたろうか?
誰にも迎えにきてもらえず気にかけても
もらえない子供もいたと思う。

震災は怪物ー
戦争でいきなり爆撃されたのと同じ。
震災のあの日の自分の事を思い出した。
地元に居たらもっと被災していたし
ただただラッキーだった事。

原作もかなりいいのだと思う。
日本人がやりがちな臭い物には蓋でお馴染みの(苦笑)臭い物にちゃんとライトが
当たっている。
邦画にとってこれを表現してもらうコト
かなり重要なコト。

被害者にも加害者にも言い分があって
各人の中にある正義。
見方を変えると酷いことになる事実。
原理原則に従ってやっと取れるバランス。

演者の芝居が本当に各役者さん
素晴らしいモノがあった。
本当に現実に居そうな人物たち。
表情や間合いも良かった。
やはり監督才能あるんだわよ。
(上からですみません)
脚本の才能はないかもだけど(苦笑)

日本の国民性や
自然災害の多い我が国で現実にあるコト。
大切なコト。
セリフも響いた。

色んなコトをぐるぐる考えさせられたし
涙もちょいちょい無意識なくらいでた。

清原果倻ちゃんが言った

「声をあげるんです。
声をあげれば誰かが答えてくれます。
世の中捨てたもんじゃないんです。
誰かが手を差し伸べてくれるんです。」

とても大事なコト。
辛い時どうしても
1人きりになった錯覚しがちだけど…
大きく図太く出すコト。
多くの人の胸に残るコト
願って止まなかった。
みい太郎

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