このレビューはネタバレを含みます
生活保護。健康で文化的な最低限度の生活。「親がうつ病の娘は塾にも行っちゃいけないんですか」
申請者の前に突如現れる緒形直人と吉岡秀隆と永山瑛太という、いいひとスリーバック。だがしかし、今の社会システムでは、善人を貫こうとすると必ず破綻するのである。
こういうとき声をあげるのが本当の愛国者のはずなのに、日本の自称愛国者たちは貧困を自己責任と言い、支援や扶助を家庭に押し付け、生活保護の厳格化を進めようとする。
犯人探しする映画じゃないのは重々承知で言うんだが、まさか犯人アイツじゃないよね…と思ってたらそのまさかで。さすがにムリないか?
原作未読だけど素晴らしいものなんだろうし、監督も好きなんだが、なんでしょう、このモヤモヤは。登場人物のイメージを読者が作り上げていく小説と、役者のイメージがつきまとう映画との違いのようなものを感じた。
そして佐藤健ようやったよ(ウエメセ)と思う反面、林遣都の存在感のなさよ。