seapony3000

明日の夢があふれてるのseapony3000のレビュー・感想・評価

明日の夢があふれてる(1964年製作の映画)
5.0
またまた天ぷら屋、そしてまたまたオモチャ。ノーシャッポのキートンの髪型につい目がいってしまうけどそんなじっくり検証する間もなく続々登場する番匠キャラ。着物の衿に賽銭投げちゃう鈍感な勝呂さん、鈍感だから何度でも反物抱えてお店きちゃうし穂積ンの悪巧みになんも気がついてなくて先行きが心配。なんもできないけど調子とノリだけはいい松山英太郎がアメリカへ。あー最高。はじまりからラストまでなにかっていうと歌わされてる可愛い三田明、登場人物たちも可愛さ余ってアキラチャンアキラチャン。ガールフレンドの桂木由紀子のまだ仕上がってないロリータな魅力はみているこちらが心配になるくらい。鼻の下に産毛生えてなかった?ファッションもヤバい。ファッションといえば小泉先生こと大泉アキラの可愛いカーディガンにチノパン。OWLなんとかってフクロウ印のガソリンスタンドのユニフォーム。夢路さん佐野周二キートン交えた大人パートは軽い友情できっちり抑えて、おにぎりとお茶漬けの小さいお店…当時どんだけトレンディだったんだ。100円の賽銭貸し借りに加えて紙の回数券まで流通。そういえば鰐淵考案の、3回まわってワンって鳴く人形の絵可愛かったし、ずっとツンケンの鰐淵は最後の木場のシーンでもツンツン。撮影は生方さんから厚田さんへ。スタッフクレジットみて思わず「厚田…」って発声してるひと、ついに社長になった小金治の落語にナチュラルに笑うひと、メタな楽しみ方もできちゃう番匠作品。
seapony3000

seapony3000