バスの移動から始まる冒頭から(たしか窓の外に財布を投げる描写が描かれてたはずだが、初めて大学時代に自分で映画を撮った時に全く同じ描写をしたこもがあるので密かに興奮した)、いかにも清水宏的な主題が繰り…
>>続きを読む今の時代には抵抗のある言葉がどんどん出てくるかと思えば、びっくりするような恰好良いショットもあり。
戦争で傷を負った人々が、それぞれの目的地を目指して乗り合うバスという設定が素晴らしい。
シネマヴェ…
『有りがたうさん』と同じくいわば「バス映画」だが、『明日は日本晴れ』は、もっぱら停滞の映画だ。バスの故障で立ち往生を余儀なくされたバスの乗客、運転手、添乗員。彼ら/彼女らは、やがて歩いたり通りがかっ…
>>続きを読むアラン・ギロディの『垂直のまま』の冒頭も、うねうねとした山道を映していた!
カーブがあるときの画面の緩やかな動きからして、もうたまらなーい。
なんといっても女性の歩く足(その前にも運転手が修理と称…
山の中腹でエンコした乗合バスに居合わせた運転手、車掌のほか、東京から里帰りした踊り子、戦争で片足を失った男、あんまなどが繰り広げる一期一会の会話劇を中心としている。
ほとんどのシーンが山あいでのロ…
美しいショットの数々。
戦後間もない地方の山道、それぞれ境遇の違う乗客たちが故障したバスを押すというあらすじが素晴らしい。
バスは戦後日本の象徴で、乗客たちは戦争で何かしらの傷を負った人々だ。
…
どうしても『有りがたうさん』『按摩と女』を思い出してしまうし、思い出すように作られているんだけど、戦後に作られたこちらでは戦前の映画のような奇跡的な多幸感は鳴りをひそめバスは故障して走れなくなり立ち…
>>続きを読む©1948 松竹株式会社