明日は日本晴れに投稿された感想・評価 - 4ページ目

清水宏の戦後2作目。オールロケーション、田舎道を走るバスと乗り合わせた客たち。戦前の『有りがたうさん』とセッティングはほとんど同じ。しかし、そこではなめらかに走り続けていたバスが今回は故障してまるで…

２回しか上映しないのはもったいない。噂通り素晴らしかった。でも思ったより『有りがたうさん』っぽくなかった。なにしろバスが最後まで動かないので。逆にあの限定的なロケーションで、よくあそこまで豊かに展開…

染み入るような映画だった。
ロードムービーということになるのだろうけど、故障したバスを乗客たちが押して上がるシーン（ここもものすごく好い）以降は見晴らしのいい中継点でずっと動かない。場が変わらない。…

終戦後間もなく撮られた作品で、会話や人物背景にも戦争が色濃く影響する。故障したバスを乗客がみんなで掛け声をかけながら押す場面はそういう文脈で感動的。峠の坂道が映画的で、乗客のやりとりも面白いが、こち…

ハロプロのMVの“ワイワイリップ”と呼ばれるような場面でしか見たことない、何人もの人がひとつの画に収まるシーンのなかで、席を譲れだの税金払ってないのはやばいだの他愛もない話を繰り広げるところの運転手…

山間のバスに乗り合わせた乗客たちそれぞれの人生が語られる映画。「有りがたうさん」の戦後版という感じだが、戦争で目が見えなくなったあん摩や片足を失った男、多くの部下を死なせた部隊長、東京に出たダンサー…

ゆるふわフリークスって感じだった。群像劇というほどのものでもなく、立ち往生したバスの乗客たちが駄弁ったり、打ち解けたり、先に帰ったり。ただただいいなあ、としか言えないけど、清水宏の映画は好きだなあ。…

しみじみいい映画だった。題名の「明日」どころか、今日もピーカンの日本晴れでオールロケ。乗客が押して上げてきた故障バスは、崖っぷちのカーブに駐車する。この場所は眺めがいいだけでなく、眺められるにもよい…