バナバナ

しあわせの法則のバナバナのレビュー・感想・評価

しあわせの法則(2002年製作の映画)
3.8
ハーバード出の美男美女のカップル、サムとアレックス。
サムが故郷のLAで精神科医の研修をする事になり、しばらくアレックスと二人で実家にやっかいになる事になる。

しかしサムは実家に帰る事が憂鬱だった。
サムの母はハリウッドに住む音楽プロデューサーだが、未だにヒッピームーヴメントの只中にいるような人。
息子と変わらぬ歳のミュージシャンが恋人だし、家ではマリファナ吸い放題。
サムは自分の母の事を「未熟な母親」だと言い放つ。

そもそもサムが精神科医になる道を選んだのは、彼の子供時代に次々とパートナーを変える母の相手の中には、彼が気に入った人もいたのだろうが、母は息子よりも自分の生き方を優先してきた。
それが未だに許せないサム。
そんなサムの葛藤は露知らずに、サムの仕事中、家に残されたアレックスはどんどん義母たちに感化され、サムは研修先で、魅力的な女性と知り合ってしまう。

良い大学を出ていても根にコンプレックスを持つ人は持っているし、お互いを想い合っているのに擦れ違う事もある。
そういう心のさざ波が上手く描けている作品だと思いました。
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