このレビューはネタバレを含みます
⬛️喪失の物語
ニコケイ版ジョン・ウィックでは無かった。
何かを失った時、何もせずその喪失に絶望するか? 又は、失ったものを追い求め、永遠に失われてしまうかもしれないという恐怖を得るか。
◯トリュフハンターのロブは豚を失い、追い求めた結果、死を知り「もし追っていなければまだ心の中で生きていたかもしれない」と。
◯ロブから豚を盗んだダリアスは妻を失いたくないと彼女の延命措置を続けている。
◯シェフのフィンウェイはかつての夢を捨て、〈世間〉に操られた結果自らを失っている。
⬛️ポートランド
美食の街として知られるポートランドは温帯地域で、ロブがいた様な森も多いらしい。キノコの産地でもある。
また、かつては劇中に出てくるような各所に繋がる地下通路「シャンハイトンネル」があり、禁酒法時代の貯蔵場やスピークイージー（違法酒場）として機能したり、レストランだけでなく売春宿、アヘン窟、賭博場へもつながっていたという。本作中ではその地下で夜な夜なレストラン従業員がファイトクラブを行っているのだが..ファイトクラブ原作者チャック・パラークはポートランド在住であり、もしかしたらそのオマージュかも知れない。
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寓意的な作りなので、極端な要約をすれば
〈古き神ニコラスケイジが山から街に降り、古の教えを忘れた現代人にそれをに思い出させ救っていく〉というような言い方も出来るかも知れない。シャワーぐらい浴びないんか?笑 と何度も思ったが神なのでしょうがないのだ
