このレビューはネタバレを含みます
「ジョン・ウィック」や「Mr.ノーバディ」のように誰もが暴力に訴える訳ではない。
主人公の目的は復讐でもなんでもなくて、ただただ豚を取り戻したいだけなのが新鮮だった。
相棒役のアミールが凄くいいやつ。
豚の捜索をしていくと自分の父親に繋がり、ロブの料理を通して関係を修復していく流れが美しい。
そのきっかけが何気ない2人の会話からなのもいい。
ロブがシェフとして料理に誠実なだけではなく、人に対しても誠実なのが素敵だった。
中盤の元アルバイトとの会話や後半のアミール父への語りかけのシーンが顕著。
ニコラス・ケイジが本当に良い役者。
全編通してずっと感情を抑えていて、真相を知った時に解放される悲しみの表情が素晴らしかった。
「マッシブ・タレント」に備えて何本か観ておきます。