静

PIG ピッグの静のレビュー・感想・評価

PIG ピッグ(2021年製作の映画)
4.6
ハリウッドでは久しく例を見ない素晴らしいストーリーの作品でした。

相反する温かな愛と哀しい喪失が絡み合った運命的な物語。復讐などに囚われず、静かに熱く人生を考えさせられ進んでいく深い作品です。

ニコラス・ケイジが自身のベスト3だと言った理由がよく分かりました。間違いなく彼のキャリア後期の代表作になるでしょう。久しぶりに彼の新鮮な演技を観ることが出来ました。

そして監督は、なんと今作が長編デビュー作というマイケル・サルノスキ氏。脚本は、彼とヴァネッサ・ブロック氏が担当されたとの事。多くを語らず伝えていく描写やサウンドなど、全体的にとても良かったです。

追記 23.10.6 (Fri)
その後 無性に何度も観たくなりました。特にフィンウェイとのシーン。彼の料理や発言などから理解したロブが送った言葉
"自分を見失っている。本気になれることはそうないぞ。"
アミールの変化も印象的です。
静